『嚆矢』
 ――日々の恥は書き捨て――
 
 日記ログ
  
  ――― 9月 前半―――
 
 


   9月01日 (水) 曇り  ジェット!
 
 
 
 朝届いたメールには
 
 「今度行くんだけどウォータージェットはどうよ?」
 
 と書かれていた。
 
 『瀞峡ウォータージェット船』のことで、
 
 「瀞峡」は「どろきょう」と読む。
 
 
 
 ボクが行ったのは今から7年くらい前。
 
 季節は秋の紅葉シーズンで最高だったんだけど
 
 苦い思い出があるんだよ実は。
 
 
 ============
 
 
 彼女と数回目のデートで行った。
 
 
 
 船で川を遡り、下船休憩するところには出店があった。
 
 その土産物売り場の一角にそびえたつ、黒々したモノ。
 
 那智黒(飴じゃないぞ)で出来たコチンだ。
 
 いや、コチンじゃない。
 
 エロサイト辺りに転がってる画像で見かけるような
 
 マグナムというよりキャノンなデカブツだった。
 
 
 それだけなら「いやーねー」「ボクだって負けてないぞ〜」
 
 「ふふっ、ヤダ〜」「知ってるくせに〜」
 
 そんな、救いようのない会話ができたかもしれない。
 
 
 
 しかし、下船してすぐに飲み物を買った売店のおばちゃんと
 
 打ち解けてしまったボクには無理なことだった。
 
 なにせ、彼女よりおばちゃんと会話が弾んでいた。
 
 そのことが悲劇を生むのだ。
 
 そう、悲劇の陰にはオンナが絡むのだ。
 
 
 
 「彼女にコレ(デカチン)買ってあげなさいよー」
 
 と冗談で言われ、
 
 「そんな、おばちゃんが夕べ使ったの要らないよー」
 
 と切り返してしまったのだ。
 
 うあ、彼女コッチ見てるというか睨んでる!
 
 当然、帰りの船では、彼女の席が遠く離れてしまってた。
 
 
 
 深まる秋を感じながら、つぶやいた。
 
 「この恋、終わったな・・・」
 
 



   9月02日 (木) 雨  バス
 
 
 
 まあ話がここまで分からないのも珍しい。
 
 ボクはバス釣りをやったことがあるが
 
 手軽さ以外の魅力を感じなかった。
 
 からといって「バス釣り根絶」とは思わない。
 
 生態系に悪影響を及ぼさないなら責めはしない。
 
 まあ無理だが。
 
 一番思ってるのは「もっとしおらしく」「非は認めろ」だ。
 
 ただでさえ迷惑かけてるんだから・・・
 
 
 
 「ブラックバス指定やめて」反対意見が殺到7千件
 
 『外来種被害防止法』に反対する人がいて
 
 なにやら抗議をしている。
 
 
 >固有の生態系を乱す外来種を「特定外来生物」に指定して
 >規制する外来種被害防止法の基本方針策定に向けて、
 >環境、農水両省が国民の意見を問うパブリックコメントを募集したのに対し、
 >方針案には含まれていない「ブラックバス指定」への反対意見が殺到、
 >7785件に上ったことが1日、分かった。
 
 
 
 「方針案に含まれてない」・・・勇み足だな?
 
 
 キャッチ&リリースの精神ってのは自己満足だ。
 
 魚に怪我させてそれを「生かして帰した」と満足する。
 
 正直に「持って帰るの面倒だから」「どうせ食べないし」
 
 「魚を殺すなんて残酷だからイヤ」って言えばいい。

 
 汚れない、手間がかからない、だから手軽に出来る。
 
 「釣り上げる」部分だけ楽しむための娯楽なのだ。
 
 初めから食べないと分かってて魚を傷つける
 
 これがいかに「残酷」な考え方かが分かっていない。
 
 
 
 ボクは「食べるから殺す(〆る)」よりも
 
 「食べないのに傷つけて逃がす」方が抵抗がある。
 
 こちらの方が残酷なのだろうか・・・
 
 
 
 他の釣りでも魚を逃がす場合がある。
 
 魚が小さすぎる場合や禁漁時期の魚、食べられない魚などだ。
 
 バス釣りが「食べられない魚のリリース」とどう違うか、
 
 それは「その魚を狙って釣ったのではない」という部分。
 
 (当然ながら魚が良し悪しを選んで食いつくわけではないからだ)
 
 それを「矛盾」として反論する人もいて
 
 ああ、分かってねーなと思うことも多い。
 
 
 
 「一部の人間の趣味」で生態系を狂わせていいのか、
 
 それを何とも思わないのか、密放流がなぜ悪いのか、
 
 なぜ批判されるのか理解できないなら・・・本物だな。
 
 



   9月03日 (金) 晴れのち曇り  入手不可能?
 
 
 
 何のことはない。
 
 
 沢田研二ベストアルバム
 「Royal Straight Flush 1971-1979」

 
 
 のことだ。
 
 
 もうひとつのベスト「1980−1996」は持ってるのだが
 
 どうしても手に入らなかったのが「1971−1979」。
 
 1971年から1979年までの主なシングル曲を
 
 収録しているベスト盤なのだ。
 
 
 ・胸いっぱいの悲しみ
 ・勝手にしやがれ
 ・憎みきれないろくでなし
 ・サムライ
 ・ダーリング
 ・あなただけでいい

 
 
 と、こんなタイトルを並べればだいたい分かると思う。
 
 カセットテープでなら何曲か入ってるし、
 
 レコードでなら「あなただけでいい」があるけれど
 
 「サムライ」「憎みきれない…」「ダーリング」
 
 といった曲がどうしてもない。
 
 
 誰か手放さないかなあ・・・
 
 
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 
 ウルフルズの「あの娘に会いたい」が聴きたくなる。
 
 しんみりしたいい曲で、時々口ずさむ。
 
 「やぶれかぶれ」もいい。
 
 PVでは面白かったけど、歌詞を見ればジーンとくる。
 
 大ヒットした「ガッツだぜ!」よりもコッチの方がいい。
 
 
 
 カラオケでウルフルズの曲が出ると、
 
 みんな大抵「ガッツだぜ」か「バンザイ」を歌ってたが
 
 ボクは「すっとばす」「やぶれかぶれ」を選曲してた。
 
 



   9月04日 (土) 晴れのち雨  音楽
 
 
 
 何度か書いてはいるけれど・・・
 
 まあ、ここんとこ変化に乏しいんで
 
 「ネタ不足」なんだなとでも考えてください。
 
 
 
 ・・・に、日記? アレ? アレレ?
 
 
 ===============
 
 
 L⇔R 解散後、ソロ活動している黒澤健一さん。
 
 なんかもう大好きなままで。
 
 アノ頃とは違った魅力があって、むしろコッチの方が
 
 好きかもしれないなー。
 
 
 
 2年前『NEW VOICE』がリリースされたけれど
 
 調べない限り知りえないほどに情報不足。
 
 ちょっと動いただけで情報が流れる有名どころとは
 
 あまりに違う扱い。
 
 近所のCDショップ回ったけどどこにも置いてない。
 
 結局、ネットで購入した。
 
 
 
 なんかすげえ悔しい。
 
 すぐにベスト盤を出して話題をとってる歌手が多いのに
 
 ある種「二番煎じ」なんて騒がず放っておけばいいのに
 
 なんて、考えてしまう自分がみっともないけれど
 
 やっぱり悔しいものは悔しいのだ。
 
 



   9月05日 (日) 晴れ時々曇り  五!
 
 
 
 震度5弱の地震だったらしい。
 
 そんな強かったかなと思ってたら・・・
 
 ウチの周辺は3程度、やっぱりね。
 
 
 
 カレーライス師匠が心配してメールくれた。
 
 エエ男や。
 
 ちょっと身を委ねてもいいと思った。
 
 
 
 …って、ここで締めくくっちゃ誤解されるって!
 
 
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 
 早速「ウルフルズ」レンタルしてきた。
 
 「A・A・Pのテーマ」もいいなあ。
 
 「A・A・P」は「アホ・アホ・パワー」の略で、ウルフルズは
 
 この「アホなパワー」がなければ“らしくない”のだ。
 
 



   9月06日 (月) 晴れ  ショック
 
 
 
 愛犬がちょっとおどおどしている。
 
 昨夜の地震が怖かったようだ。
 
 ウサギも夕方には落ち着いたが、
 
 昨夜はずっとスタンピングしてた。
 
 
 
 火事とは違い、慌てても仕方ない。
 
 火の元確認と、引き戸の開放だけして
 
 あとは治まるのを待つだけ。避難も考えたが、
 
 自分の家は地形的にみて安全なので
 
 「ウチがダメなら他所もダメ」と。
 
 
 
 津波警報が大音量で流れるのには参った。
 
 緊急とはいえ、山間部で波の高さ言われてもなぁ
 
 TVやラジオで情報を得ようとしたが、
 
 大きな音でかき消されてしまって何も分からず…
 
 



   9月07日 (火) 曇りのち雨  悪いニュース
 
 
 
 このところ、新聞見てもロクなニュースがない。
 
 オリンピックで「いいニュース」があったものの
 
 それ以外では暗いのばかり。
 
 原発事故、不祥事、暴行事件や殺人、日本野球はスト、
 
 台風に毎週のように悩まされ、つい先日も地震・・・
 
 
 
 今現在で浮かぶ良いものと言えば…
 
 「イチローの安打数」くらいか?
 
 
 
 暦では今日が「白露」。
 
 涼しい風から冷たい風に変わり始める時期だが
 
 世の中もだんだん冷え冷えしてきたなあ。
 
 



   9月08日 (水) 晴れ  余力
 
 
 
 台風の影響、被害は大きなものだった。
 
 
 強風でリンゴが落ちてる映像には溜息が出た。
 
 梨を慌てて収穫している農家があって、
 
 「早いけれど少しでも収穫しないと…」という
 
 焦りの表情には身につまされる思いがした。
 
 
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 
 世間では皆、不景気不景気金がないというけれど
 
 まだまだ余力があるんじゃないかね?
 
 
 
  ――「あぶさん」登場権に入札額2000万円――
    競売は取り消しに
 
 http://page3.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c68480098
 
 
 
 >野球漫画「あぶさん」にキャラクターとして登場する権利
 >インターネットのヤフーオークションに出品され、
 >入札額が2000万円を超えたために
 >出品が取り消されていたことが分かった。
 
 >取り消しの理由については
 >「金額が予想をはるかに超え、好意的に参加してくれたファンと
 >チャリティーを願っていた水島先生に迷惑をかけると判断した」
 >と説明している。
 
 
 
 このマンガ「あぶさん」は南海ホークスがリーグ優勝した1973年から
 
 「ビッグコミックオリジナル」に連載され、今も続いている。
 
 「南海」今で言う「ダイエーホークス」ね。
 
 門田 香川 湯上谷 ライト バナザード…くうう。
 
 



   9月09日 (木) 晴れ  キク!
 
 
 
 今日は「重陽の節句(菊の節供)」だけど
 
 やはり知名度が低い。
 
 
 中国では奇数が陽数(吉数)とされていて
 
 3、5、7、9の月の重日(月と日が同じ)が
 
 上巳(桃)、端午(菖蒲)、七夕(笹)、重陽(菊)
 
 とされて節目の日としてお祝いをした。
 
  ※ 1月の「人日の節句」は7日、七草の節句。
 
 
 
 んで、初耳だったけど「菊の節句」だから男色の日だそうだ。
 
 「だって“菊”だから…」って説明は聞きたくなかった。
 
 端午の節句(5月5日)よりもある意味「男子の日」かもな
 
 



   9月10日 (金) 曇り  思慮
 
 
 
 昨日の「菊の節句」が「男色の日」って話。
 
 「どうして男の子の日なの?」という声がチラホラと。
 
 
 
 ・・・書くべきじゃなかったかも。
 
 子供に「赤ちゃんはどうやって産まれるの?」って聞かれて
 
 返答に困る親の気持ちってこんなのかもな。
 
 思慮深さが足りなかったなあ――と反省。
 
 でも説明聞きたい? 言わせたいか?(やはり)
 
 
 
 
 「男色」は「衆道」つまり「男×男」のこと。
 
 男同士の同性愛を挿し…(違 指しているわけ。
 
 で、ここで「男色」に「菊」が係ってくる。
 
 
  菊座:肛門(こうもん) の異名。転じて、男色。
 
 
 そう、そこをね、使ってね、その、まあ、なんだ・・・ね?
 
 とにかくそういう意味なわけですよ。
 
 
 
 「菊」だけに「きくな」なーんてぅぁなにをすr・・・
 
 
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 
 韓国がウラン濃縮、プルトニウム抽出実験を
 
 やっていた事実が発覚して大問題になっている。
 
 韓国側は核兵器製造に繋がるものではないというが
 
 問題なのはそれだけではない。
 
 
 
 北朝鮮の核疑惑への追及を緩和せねばならないからだ。
 
 あの国がこんな機会を見逃すはずはなく、事実、北朝鮮からは
 
 
 >北の韓成烈(ハン・ソンリョル)次席国連大使は、
 >韓国メディアとの会見で、核問題にまつわる、
 >米国の北と韓国への態度の違いについて、
 >「韓国のウラン実験は憂慮しないとしたのに、わが国には
 >ありもしない高濃縮ウラン型核兵器開発で査察を迫っている」と非難した。
 
 >加えて「ダブルスタンダードだ。米国は対話相手として価値がない」
 >とまで言い切った。
 
 
 という抗議が。
 
 「お前がいうなお前が」と思うが、これもかの国の常套手段
 
 これに口実を与えた韓国の失態は大きい。
 
 さすが太陽政策
 
 
 
 ところで、ここで気になることがある。
 
 市民団体や朝日新聞社、日教組などの「平和」にうるさい団体が
 
 核問題で韓国政府や大使館への抗議はしたのかどうか・・・

 
 非難も論評も抗議も、どうやら皆無らしい。
 
 「グリーンピース・ジャパン」では、美浜原発の件に猛抗議。
 
 しかし韓国への抗議・問題記事の情報はナシ。
 
 米国がイラクから核物質を搬出したことへの情報開示要求や
 
 フランスの原発建設への抗議活動の記事はあるのに。
 
 
 
 ・・・なんで相手によって態度が違うんだろう。ね?
 
 ここら辺から、あの活動の胡散臭さがプンプンと・・・
 
 『核兵器も原発もない世界をめざしています』が聞いて呆れる。
 
 



   9月11日 (土) 晴れ一時雨  遠のく
 
 
 
 明日は稲刈りの予定。
 
 こういうときに限って釣りの誘いが・・・
 
 稲刈りが一番重要なので泣く泣く断った。
 
 
 
 DVD『ジェヴォーダンの獣』を借りて観てたのだが、
 
 これがもう、まともに観られない。
 
 コマ送り状態だったりコマ落ちしたり音飛びしたり。
 
 PCで再生すると「コピー防止のため再生できません」ときた。
 
 こりゃ参ったね ってバカ!
 
 こちとら観るの楽しみにレンタルしてるんだよ!
 
 DVD再生できる機械があるのに「観られません」で済むかっての!
 
 
 
 2層式のDVDだとこうなるらしい。
 
 実際、古い作品のDVDは正常に観られるから・・・
 
 知人は「所詮、ゲーム機」と言うが、なんか釈然としないなあ。
 
 



   9月12日 (日) 雨のち晴れ  稲穂
 
 
 
 収穫の日。
 
 
 
 
 
 今年は水不足に悩むことなく、無事に収穫を迎えた。
 
 初めての年としては上々の出来。
 
 
 
 
 



   9月13日 (月) 晴れ時々曇り  PS2
 
 
 
 DVD 版『ジェヴォーダンの獣』に再度チャレンジ。
 
 やっぱり観られなかったので VHS 版を借りた。
 
 
 
 ホントにあるんだってば。
 
 PS2の不具合って有名なんだから。
 
 
 ボクのは SCPH-30000 で、DVDのバージョンは1.01。
 
 レンズクリーナーは頻繁にかけてるのに・・・
 
 
 
 誰だ「君のは田舎仕様」とか言った奴ぁ!
 
 歯ぁ食いしばって一歩前に出ろ!
 
 
 
 DVDプレーヤーをVer.3.00にするしかないのか?!
 
 それともひたすらクリーニングするべきなのか?!
 
 



   9月15日 (水) 晴れ時々曇り  聞く耳
 
 
 
 知り合いの社長さんとは色々な会話をする。
 
 話が合うらしく、仕事以外の雑談をする事が多い。
 
 
 
 今日も仕事先で会ったので休憩中に話してたところ
 
 煙草を吸いながら咳き込み、咳き込みながら吸っている。
 
 「煙草はもう止めたらどうですか?」
 
 と言ったところ、「止めたら太るからダメだ」と。
 
 
 『煙草を止めるとメシが美味くなる→食べ過ぎて太る』
 
 
 いや、いやいや!
 
 それはオカシイやん。
 
 
 
 「太るのと煙草の害、どっちが・・・」
 
 「太るの」
 
 即答かい。
 
 
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 
   ――民主・護憲志向の会ガックリ――
 
 >民主党の憲法9条改正に慎重な若手議員が作る「リベラルの会」が
 >初の勉強会を国会内で開いたが、講師に憲法改正の重要性を指摘され
 >出はなをくじかれた格好となった。
 
 >同会が招いたのは、大沼保昭・東大教授(国際法)。
 >「歯切れの良い護憲論を聞きたい」(メンバー)という狙いだったが、
 >大沼氏は「憲法改正は21世紀最初の10年で最も重要な政治課題だ
 >9条固守であってはならない」と訴えた。
 
 
 >大沼氏の退席後には、「(講師の人選は)宝くじみたいなものだが、
 >今度はもう少し護憲的な人を呼ぼう」(平岡秀夫衆院議員)と、
 >ぼやきも飛び出した。
 
 
 
 ・・・バカだ。
 
 自分たちと同じ主張でない意見には耳を貸す気がないらしい
 
 政治家が、都合のいい意見だけで勉強するって発想は愚かだと思う。
 
 
 
 大学教授の“ありがたい意見”を聞くはずが、このザマだ。
 
 「国内」でなく「国際(法)」だったことが最大の原因。
 
 





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