『嚆矢』
 ――日々の恥は書き捨て――
 
 日記ログ
 
 
  ――― 11月 後半―――
 
 


  11月16日 (日) 雨のち晴れ  バリコ
 
 
 
 予定通り釣行。
 
 オカンと二人でバリコ狙い、さあ釣るぞーと思ってたら
 
 思いの他、喰いがシブイシブイ・・・
 
 9時を過ぎてからの遅出釣行とはいえ、まさか昼前までに4尾とは。
 
 しかも、毒ヒレを指に刺してしまうとは。
 
 
 クーラーBOXに入れようとしたらフタに当たってしまい
 
 アイゴバサミ挟んでいたのが滑り落ちて手に直撃!
 
 キュートなフィンガーがズッキンドッキン!
 
 
 「はふん あぐあ!」
 
 思わず叫びそうになったが辛うじて踏み止まる。
 
 なにせ後ろにはギャラリーが数人いて、笑われるのが目に見えてるからだ。
 
 
 すぐそばにはママンがいる。
 
 縋りつきたい。慰めてもらいたい。フーフーして欲しい。
 
 だがそれは叶わぬ望み・・・あーズキズキする。
 
 
 
 バリコのトゲが刺さった痛みは、失恋の痛みと同じだった。(えー)
 
 
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 
  竿 : のべ竿(「渓流竿」または「へら竿」)の中硬調 300〜450程度
 
 道糸 : ナイロン 1、5号
 
 ウキ : 高感度で細身の棒ウキ
 
 ハリス: ナイロン 0、8〜1号
 
 ハリ : へらスレ・小アジ 4号
 
 
 エサ : 酒粕  (付ける時は、パチンコ玉程度〜 魚の大きさ・喰いに応じて変える)
 
 撒餌 : ヌカ+アミエビ+押し麦を混合したもの
 
 
 
 アイゴハサミ、偏光グラス、バッカン、マキエ用の勺は必携
 
 



  11月17日 (月) 晴れ  ハマちゃん
 
 
 
 もうね、ハマっちゃったかもしんまい。
 
 
 バリコ釣りは豊漁の頃の記憶しかなかったので、甘く見積もってしまっていたが
 
 今週末は本腰入れて釣行するつもりだ。
 
 ・・・ま、母が行きたがってるからってのもあるんだけど。
 
 
 
 今使ってる竿では少し物足りないので、使わなくなった竿を改造してみた。
 
 先日行ったポイントでは頭上3メートルに電線があって、取り込みの際に当たってしまう。
 
 だから390cmをいじって270cmにしてみたらこれが上手くいった。
 
 
 
 ついでに、穂先が折れたまま使ってなかった540の竿を修繕。
 
 やはり古い竿は感触がよく、手に馴染む。
 
 
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 
 着物購入のお許しが出る。
 
 (お許しも何も、勝手に買うつもりだったんだけど)
 
 出来れば大島紬(!)あ、いやいや、贅沢は言わんよ丸洗いOKなのでもこの際文句は言わない。
 
 でも兵児帯と襦袢も羽織も欲しいしなあ・・・ってこれじゃあセットか。
 
 
 紺色・濃紺、身丈140前後、紬のアンサンブル
 
 
 普段着とまではいかないから、あまり高価なのは腰が引けてしまうが・・・
 
 
 



  11月18日 (火) 晴れ  トキメキ
 
 
 
 仕事中のこと。
 
 
 夕刻、後片付けをしていた。
 
 「天気は西から下り坂。夕方から崩れ、明日は雨になる」
 
 と、お天気お姉さん(カサはどっチカ!)が言ってたのだが・・・どうもその気配がなかった。
 
 
 アレレ?と、空を眺めながら道端で後片付けをしていたら、仕事仲間がこちらにきた。
 
 いや、これが勘違い。
 
 視界の外で気配がしただけだったのを同僚だと思い込んでしまってたのだが、
 
 これが実はたまたま通りかかった女子高校生だった。
 
 そうとは知らないボクは・・・
 
 
 「明日、雨やって言うけどどうもそんな気配ないよなあ――?」
 
 「え?あ、そ、そうですねえ・・・お仕事ご苦労様です。」
 
 「あ、あ! え、えっと人違いでしたスイマセンごめんなさいお帰りなさい
 
 
   !
 
 うはあ、これじゃあ「天気をネタに女子に声をかけている爺臭いナンパ野郎」じゃないか。
 
 しかも、その一部始終を仕事仲間数人に見られていた恥ずかしさといったら!
 
 
 
 そのうえ、落ち着き具合も負けてしまってるなんて。
 
 



  11月19日 (水) 雨  訂正
 
 
 
 今日買ってきた雑誌『釣りサンデー』には
 
 
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 鰹T刊釣りサンデーは11月12日の株主総会の決議により解散しました。
 
 1976年からスタートした『釣りサンデー』は本号をもって廃刊となります。
 
 通巻1441号でした。
 
 長らくのご愛読・ご支持に感謝致します。
 
                   株式会社 週刊釣りサンデー
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 
 うう・・・貴重な情報源がひとつ消えた。
 
 ボクが買うのはほとんど『関西の釣り』か『釣りサンデー』のどちらかで
 
 地元エリアでの釣り情報を(雑誌で)得るには十分事足りていた。
 
 
 本格的に釣りを始めた頃は、この雑誌には随分とお世話になった。
 
 特に投げ釣りなんて本腰入れてる知り合いなんていなかったから
 
 PCを買って検索できるようになるまでは、分からない事の情報をほとんどコレから得ていた。
 
 
 
 まあ、確かに・・・
 
 “知る人ぞ知る穴場”“行き付けのポイント”が悉く消えてしまったのは
 
 こういった雑誌のせいだと言えなくもないが・・・
 
 良いポイントを知ることが出来たのも雑誌のおかげなワケだから、それは言っちゃいけないな。
 
 
 
 『つりのとも』が廃刊になったのにも驚いたが、こんなに釣り業界はダメダメになってるのか・・・
 
 『関西の釣り』があるけど、月刊だからなあ・・・
 
 
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 
 ニュースをネタにする時、以前はURLを張りつけていたのだが
 
 最近は「ある出来事」についての情報を集めて自分なりに要約して書いたり
 
 URL付きで一部引用をするようにしている。
 
 (もちろん「リンクを張るな」ってところもあるし、「転載禁止」もあるが)
 
 
 
 なぜそうするか、というと・・・
 
 
 一部新聞社では、一度掲載した記事をこっそり訂正や削除したりするのが当たり前になっていて
 
 「あ、またこんな事書いてるよ・・・」
 
 と思ってたら、知らぬ間に文章が別物だったり記事自体がなくなってることがしばしばある。
 
 常識外れな意見だったり偏ってたりしてて、「コレっておかしいだろ」ってモノがあっても
 
 しばらくたつと文章が何度か変わり、やがて別の記事になってるか消えてるかのどちらかになる。
 
 (こういうのは「こっそり」やっちゃダメだと思うのだが・・)
 
 しかも、この新聞社はダメ記事が各段に多い!
 
 まあ、どことは書かないが朝日新聞な。
 
 
 
 政党でも、そういう姑息な手段を用いるところがある。
 
 HP上で高説を垂れ、強硬な姿勢で批判していたのがいつのまにやら方向転換。
 
 気がつけばその発言自体がHPから「なかったこと」として削除されていたりする
 
 まあ、どことは言わないが社民党な。
 
 
 こういう一貫性のないヤツラのおかげで無駄な作業が増えてしまうのだ。
 
 
 
 ま、ウチも誤字脱字くらいは訂正するけど (昨日もありました。落ち付いて→落ち着いて)
 
 一度言ったり書いたりしたことを消し去って「言ってないよ」とは言わない
 
 発言に責任をもってやってもらわないと困る。
 
 



  11月20日 (木) 雨  ボラボラ
 
 
 
 ふくらはぎの痛みがなかなかひかない。
 
 
 もうそんな若くないのにアップなしでいきなり疾走はダメだ。
 
 あ、若くてもダメだけど。
 
 
 
 今日は急な休暇になり、小磯でちょいと小物釣りをしてきた。
 
 先日竿を修理したが、その使い心地を確かめるいい機会となった。
 
 残念ながら持ちかえるような魚はなかったが・・・
 
 連れはボラを釣って、早速捌いて持ちかえり「あらい」にして食べたようだ。
 
 「片身欲しいか?」と言ってくれたが遠慮しておいた。
 
 昔釣った鱸をあらいにして食べたが、時期が悪かったのか味はイマイチ。
 
 それからというもの、あらいってのはどうも・・・なのだ。
 
 
 
 もっと寒くなった頃に磯で釣ったのを食べてみようか。
 
 いや、ボラはちょっとなあ・・・
 
 



  11月21日 (金) 雨のち晴れ  講釈
 
 
 
 先日消耗してしまった釣り針やテグス、オモリなどを補充した。
 
 で、釣具屋に行ったのだが・・・なんかもうウンザリした。
 
 
 その店の客に、とにかくヒドイ講釈タレが居て。
 
 アレやコレやとうんざりするほど偉そうな能書きを大声で!
 
 
 なーにが、「***で釣果をあげてこそ一人前」だ。
 
 お前は何様なんだこのバカが。お前の血は何色だコノヤロー!
 
 ホント、そばにあったピトンを脳天に打ってやろうかと思った。
 
 
 
 「釣り」といえばすぐに「釣果」に目が向くのは仕方ない。
 
 が、それがすべてではあるまい。
 
 そんなに「誰よりも上手い」ってんなら、それを職業にして飯食えばいいだけのことで
 
 それを何も楽しみや趣味でやってる人の前で講釈をたれる必要はない。
 
 世の中、お前の価値観だけが正しいんじゃないぞ。
 
 
 まあ、こういった人は「自分に勝る腕前を持つ人」の言う事にしか耳を貸さないので
 
 おそらく何を言っても無駄だろう。
 
 「あー、鬱陶しいなァ」と、他の客(初対面)と顔を見合わせながら言ってるのが精一杯だった。
 
 
 
 情けない話なのだが。
 
 
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   ――“ミスター円”、小泉首相らを批判――
 
 >「われわれの世代で神社を参拝するのは1%にも満たない。
 >小泉純一郎首相は例外だ。(首相は態度を)変えなければならない」
 
 >榊原英資慶大教授(元大蔵省財務官)は21日、ソウル市内のホテルで講演した中で、
 >小泉首相の靖国神社参拝を批判した。
 
 >同教授は経済・通貨の専門家で“ミスター円”の名で知られている。
 
 
 
 この教授、たしか60歳前後だったと記憶している。
 
 
 ・・・まあ、アンタがどうなのかは知らないがボクは参拝するぞ?
 
 なんで「教授様の世代が神社へ参拝するかどうか」って基準
 
 総理大臣が靖国参拝する態度を変えるかどうか議論するのか分からん。
 
 議論どころか、「しなければならない」ってことはないだろう何様だアンタ
 
 日本国民がアンタと同世代だけなら構わんが、高齢化社会とはいえ子供や若者、老人もいるぞ?
 
 
 
 「我々」とか、そーゆー風に“多数派”を演じて自分の意見を「大きな声」として語るな。
 
 「自分は大多数の支持を受けてます」みたいな言い回しはいかにもイヤラシイ
 
 仮にも教授様がそういう場(講演)で覚悟をもって批判発言するんだろう?
 
 だったら「皆が思ってる」なんて逃げ道を作ってないで、テメエの言葉・テメエの考えで喋れ
 
 
 
 靖国参拝は「祝:還暦♪同窓会ツアー」じゃないんだからもうちょっと世間を見ろよホントに。
 
 頭良すぎてバカなのは気の毒だけど、教授なんだからもっと・・・ね?
 
 
 
 
 ・・・えーっと、イロイロ大丈夫?
 
 



  11月22日 (土) 曇り  冬支度
 
 
 
 冷たい風が吹き抜ける。
 
 
 蜜柑を貰い食べたところ、ポンカンと蜜柑の中間のような味がした。
 
 聞けば、一応新種らしい。
 
 
 
 地元ではすっかり蜜柑畑が梅畑に変わってしまい、採れたての蜜柑をくれる家も減ってしまった。
 
 以前なら、黙っていても袋一杯に蜜柑をくれたが・・・
 
 
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 潮汐グラフをDLしてきていじっている。
 
 うまく使えればいいが・・
 
 



  11月23日 (日) 晴れ  シラノ・ド・ベルジュラック
 
 
 
 なんで日曜日に、ボラ釣りに連行されてるんだボクは。
 
 
 今年はほとんど本業(?)のシロギス釣りに行けないまま。
 
 冬場の定番であるグレ釣りに行けるかどうかも怪しいまま。
 
 なのに、こんな連休で人が多い時に限って時間が空いてたりする。
 
 
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 
 初めて『シラノ・ド・ベルジュラック』のビデオを観た。
 
 (『いとしのロクサーヌ』って現代版もあるが、そっちはハッピーエンド)
 
 
 この話、ボクは好きなのだ。(初めて読んだ時ちょっと泣いたし)
 
 『シラノ…』の方は、悲しいけれど報われた部分もある結末。
 
 
 
 エドモン・ロスタンの有名な戯曲。(「シラノ」は十七世紀フランスの実在の人物をモデルに)
 
 毒舌家の詩人であり、100人相手に大立ち回りをやってのける無双の剣客(軍人)のシラノ。
 
 その才能や実力で尊敬を集めているが、ただひとつ「大きな鼻」というコンプレックスに悩み
 
 従兄妹のロクサ―ヌへの恋心を打ち明けられないで悩み続ける不器用な男でもある。
 
 
 彼女から相談を受け、自分の同僚である美青年のクリスチャンを慕っていると知ってしまい、
 
 文才のないクリスチャンの代わりにロクサーヌにラブレターの代筆をし、口説き文句まで
 
 代弁してしまうというお人よしなのだ。
 
 ロクサ―ヌに綴った多くの手紙は静かな愛を語り続けていて、相手への想いに満ちていた。
 
 
 気に食わない相手には毒舌で容赦無く斬りつけるが、それは曲がった事が嫌いな性質ゆえ。
 
 素顔の彼は優しくて知的で、そして誰よりも義侠心にあふれている。
 
 そのために自分の想いよりも周囲を優先してしまうから悲恋となってしまう。
 
 (彼の想いや真実が伝わるかどうかハラハラする)
 
 
 芝居がかったセリフが多いのだが、この話は戯曲であり「詩」も大きな要素なので
 
 そういうものだと知って観れば違和感もない。
 
 
 「ああ、いとしのロクサ―ヌ」
 
 



  11月24日 (月) 雨  転機
 
 
 
 連休は天気に振り回された恰好になった。
 
 予定通りには進まぬまま、ただ時間が過ぎただけなんて悲しすぎる。
 
 
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 良禽は木をみて棲む。
 
 優れた家臣は主を選ぶもの。
 
 
 
 昨日書いた「シラノ」の場合は、愛情の話だから損得も契約も関係ないが
 
 仕事となると、当然話は違ってくる。
 
 
 学校で「封建制」という制度を習った。
 
 「主君が褒美や知行を与え、家臣はそれに奉公と忠誠心で応える」
 
 そういうシステムで成り立っている関係だった。
 
 現在の雇い主・雇用者の関係も、これと同様。
 
 だから報酬が働きに見合わない額だった場合、あるいは報酬ほどの働きをしなかった場合
 
 その時は一方の評価が下がり関係もギクシャク、ヒドイ場合なら関係修復すらできなくなる。
 
 
 
 それともうひとつ、主従関係には大きな要素がある。
 
 主が、尊敬に値する人物か、自分を評価しているか、指揮する手腕をもっているか
 
 部下が、職務を果たせているか、勤勉であるか、自分を信頼しているか、指示に従うか、
 
 そういった内面的なものがそれにあたる。
 
 「士は己を知る者の為に死す」
 
 自分を評価してくれる人の為にならば、それに報いるのが当然だという考え。
 
 つまりは互いの信頼が崩れ修復が困難ならば、もはやその関係は終わっているのと同じなのだ。
 
 
 
 
 ※「士は己を知る者の為に死し、女は己を説ぶ(よろこぶ)者の為に容る(かたちづくる)」
 
 
 中国の春秋時代末期、予譲という男が晋の重臣の知伯に仕えて重用された。
 
 やがて知伯は政敵の趙襄子に滅ぼされる。このとき、予譲は山中に難を逃れ、
 「士は己を知る者のために死し、女は己を愛する者のために化粧する。主君の怨みは必ず晴らす」
 と復讐の誓いをたて、趙襄子をつけ狙う。
 
 だが、苦心の甲斐もなく捕らえられて、趙襄子の前に引き据えられてしまう。
 趙襄子に「お前は他にも仕えた事があるのに、どうして知伯のためだけ仇を報いようとするのか」
 と設問したところ、予譲はこう答えたと言う。
 「他にも仕えた事は仕えたが、待遇は十人並みだった。だから十人並みに報いたまでだ。
 だが、知伯は、国士として遇してくれた。だから私も国士として報いるのだ」
 
 自分を見出し、厚く遇してくれた主に対し、予譲は厚い忠誠を以って応えたのだった。
 
 
 
  ――おまけ――
 
 
 予譲は、趙襄子に近づくためにわざと犯罪を起こす。
 
 罪人となり趙襄子の館の便所の修復を行う使役の刑となり、趙襄子の館に入る事を果たし
 
 待ち伏せをしたものの趙襄子に察知されて失敗。
 
 しかし、趙襄子が主人の敵を討とうとする予穣の志に感動してこれを許した。
 
 
 この失敗により、予穣は人相を知られたため・・・
 
 体中に漆を塗って人相を変え、炭を飲んで声を潰し、狂人を装 って橋の下に隠れていた。
 
 見かねた妻が「趙襄子はアナタを買っているのだから、彼の家臣になれば容易く仇討ちできる」
 
 そう言ったが、予穣はこれを拒む。
 
 「士は二心をもって人に仕えない。目的を果たすために手段を選ばぬ者は、士ではない」と。
 
 
 しかし、これも失敗して捕らえられてしまう。
 
 趙襄子は予穣に対し、こう問いかける。
 
 「アナタはかつて二度仕え、その二人ともを智伯によって滅ぼされたが
 
 しかし仇を討たずに、しかも主の仇である智伯に仕えた。
 
 なぜ智伯に対してだけは、そこまで身を削るのか?」
 
 
 予穣「他の二人は並の評価だったが智伯は厚遇してくれた。それに少しでも報いたい。」
 
 趙襄子「分かった。しかし私はすでにアナタを一回許した。もうこれ以上許すことはできない。」
 
 
 予穣「一つだけお願いがある。我が望みを叶えるため、あなたの衣服をいただきたい。
  それに一太刀浴びせて悔いを残さぬようにする」
 
 予穣は与えられた趙襄子に三太刀斬りつけ、「ああ、これで智伯の恩に報いることができた。」
 
 と、今度は刃を自らの体に突き立て自決する―――
 
 



  11月25日 (火) 雨のち晴れ  オトナの夢
 
 
 
 ウチに囲炉裏とか竈があればなあ、このところそう思う出来事が幾つかあった。
 
 
 今の仕事先では囲炉裏とへっついがあって、なんともウラヤマシーのだ。
 
 
 竈に「羽釜」、あれで炊いたご飯は美味い! 炊飯ジャーとでは火力が違いすぎる。
 
 数年前に、茶粥を作ってもらったがこれがもう格別で。
 
 でも、あったらあったであまり使わないんだろうなとも思う。
 
 ウチでは今、システムキッチンの計画があってそれは勿論楽しみなのだが
 
 こういった昔ながらのモノもいいなーと。
 
 
 大人になってセカンドハウスを持つようになったら和の家を、というのがボクの夢。
 
 ・・・大人になったら?
 
 
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   ――朝日、“非を認める”? 自民党幹部の番組出演拒否の件で――
 
 
 >自民党幹部が9日夜に放送された選挙報道番組「選挙ステーション」への出演を拒否した問題で、
 >テレビ朝日の広瀬道貞社長は25日の定例会見で、
 >「大変残念。経緯を探れば、私たちにも非があった。」と述べ
 >有権者に対し不公平な感じがあったかもしれないことは遺憾だったとの認識を示した。
 
 >広瀬社長は、「英国労働党の例を引き、マニフェストがいかに厳しいものか伝えたつもりが、
 >マニフェストを作った民主党に肩入れしているのではという印象を与えてしまった」
 >と説明した。
 
 
 
 いろいろ言いたいが、出てくる言葉は・・・
 
 「私たちにも非があった」ってなんじゃい!「にも」ってなんじゃい!
 
 
 ・・・なんでやねん。
 
 事の起こりは「民主党に偏った放送をしたから」で、その時点ですでに非は朝日にある。
 
 幾ら何でも、そりゃ自民党の怒るのもムリはないだろ。
 
 なのに「自民党も、ウチの番組出演を拒否することないじゃないか!」といいたげな発言だ。
 
 
 普通、自分等の主張を広め知ってもらうためにTV出演は有効な手段。
 
 選挙に関連した番組に出演依頼があれば喜んで出演するだろう。
 
 それがなぜ、せっかくの舞台を蹴ったかを考えれば明らかで・・・あーもう!
 
 
 相変わらず(自分が悪いのに)ほんの少しだけ自らの非を認める事で、自分を寛容だと思い込む。
 
 しかもそれでもう許されたとばかりに相手を糾弾する。
 
 ・・・まるで成長しない、度し難い連中だ。
 
 



  11月26日 (水) 晴れのち曇り  ムセン
 
 
 
 何の因果か、アマチュア無線の講習を受ける事になりそうな よ・か・ん☆
 
 まあ、語尾に☆マークつけたって講習費用が減額されるはずはないのだが。
 
 
 
 携帯普及であまり使わないかもしれないが、せっかくの機会なので
 
 日程次第で参加しようと思っている。
 
 
 ・・・無謀かな。
 
 



  11月27日 (木) 晴れ時々曇り  進展
 
 
 
 女子プロレスの優待券が置いてあって、つい手にしてしまった。
 
 観たいなーと思いつつ、こういうのって平日だからと諦めた。
 
 以前一度行った事があって、その時は「おおー!」「すげー!」と
 
 頭使ってないリアクションをとってしまうくらい興奮してた。
 
 別に女子がくんずほぐれつ、まさに「オナベ(♀)で熱々」だからではなく、
 
 想像以上に迫力があったからなのだが。
 
 
 
 隣に座ってた中年男性二人は「あの太ももだよ!なあ!」「挟まれてェー!」
 
 ・・・ホント、男ってバカだね。
 
 
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 
 石原都知事の発言をTBSが捏造したという疑惑。
 
 あの一件が少し進展したらしい。
 
 (読むのがメンドクサな人は、某所で紹介されていたHPマンガを参照のこと)
 
 
   ――TBS社長が謝罪、字幕スーパーねつ造は否定――
 
 
 >井上弘・TBS社長は26日の定例会見で謝罪した。
 >「大変なミスだったが、ねつ造ではない」と述べ、石原知事から指摘されたねつ造の意図を否定。
 >「誤りを認め、石原知事にはきちんとおわびしたつもりだ」と話した。
 >また、スタッフの処分を検討していることも明らかにした。
 
 
 
 何度も書くが、謝罪なんてしてないだろ。
 
 確かにTBSは「テロップ間違えたー」とお詫びはした。でもな・・・
 
 それに伴った諸々のコメントやら放送内容には触れてないじゃないか。
 
 
 しかも、なぜかテロップ間違えただけのはずなのにコメントもそれに沿って石原批判してたり
 
 その批判が見当違いだったのに石原氏への謝罪はなかったりと、
 
 単なるミスにしては、対応すべてが明らかにオカシイ。
 
 
 
 問題なのは「するつもりはない」テロップのミス(?)だけではない。
 
 それを口実にして散々なコメントをブッたやつらが何の謝罪もしないこと、
 
 放送内容が「問題発言があった」のを前提にした内容だったこと(制作段階で気付けよ)、
 
 そもそも何の疑問も抱かずに間違った情報からコメントを述べた無責任さ
 
 構成そのものに何ヶ所も“不思議な力”が加わっていること、
 
 「テロップ間違っただけだから許せ」とばかりの不遜な態度
 
 その後の報道で「三男の選挙(落選)」を絡めて「言い掛かり」といった演出をしていること等々
 
 本気で謝るのか、朝日みたく「天下の朝日が頭下げたんだから」なのか、どっかの国の手法なのか、
 
 ますますワケ分からんのだ。
 
 
 
 まあ、他の民放が大きく扱わないのも十分オカシイんだが・・・
 
 



  11月28日 (金) 曇り時々雨  代引き
 
 
 
 ようやく注文してたカレンダーが届いた。
 
 
 数ヶ月前に注文して「11月半ば以降にお届けします」というだけしか知らなかった。
 
 前触れなく、しかも代引きだったため小銭の持ち合わせがなくって焦る焦る。
 
 (普通は発送通知くらいあるもんだと思うんだけどなあ)
 
 
 たぶんダメだとは思うが「い、一万円ならあるんですけど・・・」と聞いてみる。
 
 すると「ちっ・・・あー、ないですねえ。」と、小さく舌打ちされてしまった。
 
 結局小銭をかき集めて支払ったのだが、不愉快さは消えなかった。
 
 
 
 郵便振替にするか・・・
 
 



  11月29日 (土) 雨  参政
 
 
 
 犬小屋を作りなおすか、囲いを作るか思案中だ。
 
 仕切りをして放し飼いにしているのだが、さすがに身体も大きくなってきたので
 
 そろそろ作っておかないとそのうち飛び越えたり押し倒したりされそうだ。
 
 
 大工さんのトコで材木貰ってくるか。
 
 
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 
 「日本に永住する外国人に参政権を与えよ」という話。
 
 少し前にも触れたが、消化不良だったので書き溜めておいたのを掲載。
 
 
 
 
 よくある主張はこうだ。
 
 
 「外国人であっても、長年日本にいて税金を払っているのだから、地方参政権を認めるべきでは?」
 
 
 勘違いも甚だしい。
 
 選挙権とは納税額によって得られるものではない。
 
 あくまで「成年の国民に選挙権を付与する」というモノ。
 
 したがって参政権を望むなら「(日本人に)帰化」という手段がある。
 
 
 納税によって選挙権が与えられるのであれば、学生や失業者などはどうなるのか。
 
 そういうところにまで考えが及ばないのは恥ずかしいことじゃないだろうか。
 
 まさか「金で権限が買える」とは思ってないと信じたいが。
 
 
 
 「永住外国人に参政権を!」という活動だが、一番熱心なのは「民団」、断固反対なのが「総連」
 
 (永住外国人の九割が在日韓国人と朝鮮人だから、ほぼ彼らの活動と言って差し障りないだろう)
 
 「民団」とは、韓国系の在日韓国・朝鮮人団体(在日本大韓民国民団)で
 
 「総連」とは、拉致問題で知られる 北朝鮮系団体「朝鮮総聯」(在日本朝鮮人総聯合会)。
 
 
  ※ 総連では「朝鮮人同胞を日本国民に同化するもの」として反対している。
 
 
 
 「長年日本にいれば日本人同然、だから参政権くれ」という意見もあるようだが、それはどうか?
 
 彼らの本国である韓国では反日教育が長年施され、「憎しみは年々積もる」とまで言う人もいる。
 
 つい最近まで日本からの音楽や出版物・作品を排していた。(しかも、未だに全面解禁ではない
 
 
 しかも、在日韓国・朝鮮の人は、彼らの母国(韓国・北朝鮮)での参政権を持っている
 
 いつでも韓国、北朝鮮の国会議員となる事ができ(!)実際、北朝鮮の議員にも在日朝鮮人がいる。
 
 地上のどこの国にも選挙権がないというのならともかく、母国にはれっきとした権利があるのだ。
 
 
 
 まだある。
 
 先に「帰化すれば参政権を得られる」と書いた。
 
 しかし、帰化していない人の方が多くの特権が与えられている事実がある。
 
 他の外国人とは違い、在留資格に制限なく韓国⇔日本の往来は自由(5年以内に限る)、
 
 重犯罪を犯さない限り国外退去を強制させられることもない、といったもので
 
 国外退去を命じられて一家離散の危機にある外国人も居る中では破格の扱いだといえる。
 
 帰化した人よりも待遇がよく、日本人にはない特権まで与えられているのが彼らなのだ。
 
 「参政権は欲しい、でも帰化はしない」
 
 日本が嫌いなのと特権を無くしたくないのと、理由はどちらか知らないが
 
 「嫌いで帰化しない」なら母国に帰って選挙できる立場であることを考えれば
 
 わざわざ憲法を曲げる必要はないわけで・・・ねえ?
 
 なぜ憲法違反を犯してまで、彼らに参政権を与える必要があるのかを説明できるだろうか?
 
 
 
 憲法改正か帰化か、普通に考えれば「私は日本国の参政権が欲しい」なら帰化、だ。
 
 本国では「在日」として差別されるらしいし、だったら余計にはっきりさせた方が良いはず。
 
 勿論、自分の国から他国の人間になる抵抗感はあるのは分かる。
 
 ただ、「強制連行された」とか「謝罪と賠償の一環として」みたいな話が出てくると
 
 そんな抵抗感に対する同情なんか吹っ飛ぶ。
 
 日本で暮らすなら、まず「頼み事をする時は頭を下げる」ってところから勉強しろ、と。
 
 



  11月30日 (日) 雨のち曇り  報道番組
 
 
 
 久々にのんびりと休日恒例(?)の釣り番組、それにニュースや報道番組を観てた。
 
 釣り番組ではグレ(メジナ)釣りのシーズンになっている。
 
 冬場に釣れる魚で人気が高いのがグレなので、まあ仕方ないか。
 
 買い物ついでに立ち寄った義兄さんのところで仕掛けのことを聞いてきた。
 
 寒グレ5号に1、75のフロロライン・・・まあ、そんなもんよね。
 
 
 
 ニュース番組では、当然ながら「イラクでの外務省職員殺害事件」の報道が目に付く。
 
 
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 先日、自衛隊派遣についてTakeさんちで書き込みをした。
 
 
 >そりゃ危険なところへ行って欲しくないキモチはわかる。
 >自分が安全なところにいるから「行け!」と強く言えない部分もある。
 >でも政治家センセイらの話し合いを見てると「アメリカがどう思うか」「選挙がどうなるか」
 >隊員への配慮よりも、そういった考えしか見えてこないのが悲しい。
 
 
 野党は小泉首相を小バカにした態度や発言を繰り返しているが、その小バカを阻止できないのは
 
 自分たちが大バカで無力な能無しだからだと、まずは認識する必要がある
 
 
 
 目的が強盗だった場合とテロだった場合で自衛隊派遣の方向は変わってくるかもしれない。
 
 
 
 テロだった場合「自衛隊を送ったらヒドイ目に遭う」という考えは間違いだと実証された。
 
 派遣しようがすまいが、彼らは関係無くテロ行為を行なうだろう。
 
 むしろ、なぜ「自衛隊を送らなかったら大丈夫」だと考えられるのかが分からない。
 
 テロの口実になるかどうかというだけで、どっちにしても安全ではない。
 
 傍観者でいることで「日本、組み易し」とばかりに標的になることだって有り得るのに。
 
 平和を唱えるだけで丸く収まるような、そんなに情勢は甘くないし簡単でもない。
 
 
 
 現に、犠牲者が出ないように各国は細心の注意を払っているが、それでも被害は出ている。
 
 日本は軍事行動(攻撃)のために派遣するわけでもなく、支援活動のための派遣をする。
 
 今回の外務省職員だって「話し合い」の最中にこういう目に遭っているのだ。
 
 彼らは「北イラク復興支援の会議」に出席予定だったと聞く。
 
 支援をしてくれる、いわば恩人となる人間すら手にかけ、「正義」を騙る武装集団がいる。
 
 テロリストとはそういう集団なのだという事が分からないならば、
 
 今後何度話し合っても徒労に終わるだろう。
 
 
 
 だいたい、「無法」が、枠組やら規定に収まるはずがない
 
 だから当然「安全な地域」なんて聖域は存在しない
 
 それは国会で質問をしている議員連中も分かっているはずだが、それでも質問を繰り返す事で
 
 派遣を遅らせ、「我々が自衛隊派遣を阻止している」とアピールしている。
 
 それは阻止ではなく、遅延に過ぎず・・・あまりに無益な行為だ
 
 
 
 それにしても・・・
 
 「日本人に危害を加えたら、即撤収!支援も資金援助も全面取り止めだ!」
 
 そういう主張をアチラに広めて隊員や邦人の安全確保に使うというのはムリかねえ?
 
 テロリストにはそんな理屈なんて通りっこないか。
 
 まあ、仮に上手くいって各国が同様のことやったら、多分米英だけ狙い撃ちされそうだけど。
 
 



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